医療従事者にとって早く病気を治すことは何よりも大切であるが、患者にとっては必ずしもそうとは限らない。早く病気が治るならどんな治療方法でも良いというわけではないのだ。
治療方法において100人の患者がいれば100通りの価値観が存在するだろう。例えば治療を受ける際痛くない治療方法を望む人や抗生物質に頼りたくない人、仕事の都合上まとまった休みが取れないため通院という形で治療に望みたい等、治療方針に対する価値観は人によって様々だ。
看護師を含む医療従事者は患者一人一人の価値観を理解し尊重する必要がある。
もちろん患者の状態によってはしっかりと説明し納得してもらわないといけないのだが、医療従事者がこの価値観を理解しているかどうかで説明の仕方も変わってくるだろう。